PCL86

 オーディオ、真空管、音楽、クルマのことなど、いろいろなことを書いてみたいと思っています。
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ヒータ回路変更
 newPCL86シングルアンプに使用しているPCL86は電源を入れたときにヒータに使用しているフィラメントがフラッシュ(発光)する球があります。その発光自体にはなんら問題はないと判っていたのですが、軽減する回路を入れていました。

 軽減する回路は、先ずヒータ電源を直流に整流・平滑した後にパワー・サーミスタで初期電流を押さえるようにしたことにより、発光を軽減することはできましたが、ヒータ電圧が規定より低くなってしまい規定通りのエミッションが出ていない可能性があること、電源トランスのヒータ捲線に余分な負担を掛けているため、ベストな方法とは言えませんでしたので、今回その軽減回路を外すことにしました。



 写真は、既に軽減回路を外してあります。早速真空管をセットして電源を入れてみますと、派手に発光しますが、問題がないため、良しとします。PCL86全段差動PPアンプでは軽減回路を入れていませんが、問題ありません。

 軽減回路を外してヒータ捲線から直接、真空管のヒータに供給するようにしました。そして、ヒータバイアスを掛けてみることにしました。Rchの出力部のカソードからヒータ捲線の0Vを接続して、ヒータにカソード抵抗に生じる電圧が加わるというものです。これにより若干の残留ノイズを低下させる効果があるようです。
2007年06月25日(月)   No.328 (PCL86)

寄生発振対策のその後
 昨日、部品のレイアウト変更、配線の引き回し変更をしたところ見事に発振してしまい、VRからの配線をシールドにすることでなんとか発振がとまったが、入力になにも接続をしない状態だと、VRの位地によっては発振してしまう状態を回避できませんでした。

 そこで、よ〜く部品の配置を見直してみると、出力部のプレートからグリッド帰還をしている1MΩの抵抗がドライブ部のグリッド配線のすぐそばにあることが判りました。
 その1MΩの配線を最短でやり直しました。また、出力部は3極管接続なのですが、パラスチック発振防止にプレートとスクリーングリッドの間に100Ωを入れました。
 また、入力切り替えSWからVRへの配線もクロスしていたので、クロスしないように引き離しました。

 入力になにも接続をしない状態にして、オシロで観測するとVRをどの位地にしても発振することはなくなりました。

 配線引き回しの変更と、1MΩの移動、パラ止めの100Ωを追加しました。






 拡大してみました。下手くそな配線が見苦しい…。
2006年09月25日(月)   No.81 (PCL86)

内部配線の変更
 PCL86シングルアンプの内部配線の変更を行った。

 レイアウト変更と共に、定数変更を行った。変更点は以下の4点。

1.電源部の電解コンデンサを33μFから43μFに変更。整流直後は33μFのまま。
2.カソードのバイパスコンデンサを100μFから220μFに変更。
3.ドライバ部と出力部間のカップリングを0.047μFから0.1μFに変更。
4.出力部のカソード抵抗を430Ωから390Ωに変更しプレート電流を16.2mAから18.7mAに変更した。これにより出力は1.3Wから1.8Wになった。

 と、順調に終わったと思い、念のためにスピーカ端子にダミーを接続して、オシロで無信号時に発振などをしていないかを確かめてみた。VRを上げていくとある2時くらいのポイントで寄生発振を起こしているではないか。

 う〜〜〜ん、どこで発振をしているのかとチェックをしていくと、ドライバ部で発振をしている。

 ドライバ部のバイパスコンデンサを外してみる。すると発振は止まるが、増幅率が下がってしまうのでNG。

 カップリングコンデンサの定数を0.047μFに戻してみるが、発振は止まらない。

 どうも配線の引き回しが悪いようだ。VRからの配線を離すと発振が止まる点がある。仕方なくVRからの配線もシールド線を使用して何とか発振を止めることができた。

 発振が止まったので、各部の電圧を測定して異状がないことを確認してからケースを組み上げ、音出し。定数変更による出力増加はあまり体感はできないが、音色は中低域がしっかりと出るようになった。

 内部写真1






 内部写真2
2006年09月24日(日)   No.79 (PCL86)

PCL86シングルアンプ製作記を掲載しました

完成してだいぶ時間が経過しますが、PCL86シングルアンプ製作記を掲載しました。この春日無線変圧器のパーツセットは、とても優れものです。そこいらのシングルアンプには負けていません。アンプの佇まいも良い感じだと思います。小さなタカチのシャーシに、小さなPCL86。こじんまりとまとまったアンプ。なかなか良い感じです。
2006年01月21日(土)   No.34 (PCL86)

PCL86 シングルアンプ製作

 随分と前にサンエイ電機で購入したPCL86(14GW8)、この真空管のアンプを製作しようと思っていながら、なかなか実行に移せずにいました。
 この真空管の素晴らしさを早く実現したいと思い、パーツを揃えようと考えましたが、それには春日無線変圧器から販売されている真空管アンプパーツセットがぴったり。パーツは一揃いあり(真空管も)、価格も2万円しない。シャーシは加工されていないので自分で加工する必要がありますが、出来合いのものとは違い、自分なりのレイアウトができるのも魅力。ということで先々週の土曜日に秋葉原に行き、春日無線変圧器で真空管アンプパーツセットを購入してきました。
 電気ドリルも持っていなかったので、購入しました。これからは、シャーシの加工もできるようになります、なんかアンプ作りの楽しみが沸いてきます。
 ほぼ一日がかりでシャーシ加工、配線をすませて、回路チェック、電圧チェックをしてOK。サンエイ電機で購入したPCL86をソケットに挿して電源をON。iPodを再生、おそるおそるVRのツマミを回して音量を上げていくと、とても澄んだ心地よい音色がするではないですか。これ、三極管接続の効果ですね。
 近いうちに製作の様子を載せたいと思います。あまり写真を撮っていないのですが…。
2005年12月10日(土)   No.31 (PCL86)

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