エレキットのTU-879は完成度の高い真空管アンプキットですね。 取り替えできる出力管の幅を広くすることができるように、定格に余裕のあるロードラインで設計されているため、出力管の差し替えを楽しむことができます。
そんなTU-879ですが、電源部が物足りないのと、VRのギャングエラーが大きいのが難点とも言えます。
1.電源部のデカップリング・コンデンサに120μF/400Vの電解コンデンサを並列に追加 電源部に余裕ができたためでしょう、音の静けさが増しました。クラシックを落ち着いて聴くことができます。 2.VRをAlpsのミニデテントに変更 前の改造で東京光音のプラスチック抵抗ボリウムCPシリーズに変更していましたが、このVRの固体の問題かもしれませんが、VRを回転させるとノイズが出ます。同じ場所でノイズが発生するのではないため、ガリではないと思います。また、ギャングエラー(左右の低音量時のレベルの差)がとても気になります。また、Aカーブなのですが、本当にAカーブ?と思うほどBカーブに近いのです。これも不満でした。 今回はやや高価でしたが、Alpsのミニデテント100KΩAカーブの物に変更しました。ギャングエラーは皆無、理想のAカーブを描いており、まさに求めていたVRになりました。
改造の様子は http://www.kleiber.org/audio/ に掲載しました。
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