一年ほど前にQUADプリアンプ44の大々的なメンテナンスを行ったが、どうもその頃から無音時にハム音が気になるようになりました。 オシロで出力を確認すると残留ハムが0.6mVもあることが判明しました。半導体プリアンプでこんなに残留ハムがあるとリスニングポイントでは気にならないが、スピーカに耳を近づけると「ブー」と100Hzの残留ハムが気になってしょうがない。始めはSV-4から出ているのかと思ったが、パワーアンプをQUADの405-2に替えても残留ハムは出るし、SV-4の入力をショートしてみると残留ハムは皆無。う〜ん、こりゃやっぱり44の状態がおかしいのだと確信した次第です。
☆原因を探る ・整流出力をオシロで観測すると結構残留リップルがある。 ・定電圧回路のトランジスタ後をオシロで観測すると、これまた定電圧後にしては結構残留リップルがある。 ・使用しているオペアンプの不良の可能性もあったためバッファ段を交換してみたが変化なし。 ・定電圧回路後の+15Vが+14V、-15Vは-14.5Vしかない。 ・原因はわからず。
☆行った対処 ・電源トランスからの配線を撚って誘導を減らすしたいが、線長が短く撚れない。線材を交換して撚って再配線。 ・ブリッジダイオード直後のコンデンサ(1000μF/25V)に同じ容量の電解コンデンサを並列にした。 ・出力端子への配線もプラプラだったので、線材を交換して撚って再配線。 ・出力端子へアース線が配線されていたので、ループが発生している可能性もあるため外す。
☆結果 ・組み立てて電源を入れ、オシロで観測すると残留ハムは0.01mVまで低下した。 ・SV-4に接続してスピーカに耳を近づけてみると、殆ど聞こえなくなった。
原因は不明なので、定電圧回路後の電圧がやや低いので、なにかトラブルを抱えている可能性があるため、この辺りを絞り込もうと思います。
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